事例 NO.004
看護師2名の仲が悪く困っている
顧問先クリニック院長より、「看護師2名の仲が非常に悪く困っている」との電話がありました。
この2名の看護師は他の職員とはうまくいっており、この二人だけの相性が悪いようです。
院長から見てもかなりギスギスした関係で、院内の雰囲気が悪くなっているとのこと。
また患者さんにもこの雰囲気は伝わっているかも分からないとのことでした。
この場合は二人のどちらかを切るか、両方切るかしか改善方法は無いと考えましたので、
院長のお考えを聞いたところ、「今の状況が改善されなければ両方切っても仕方ないと考えている・・・」と、
院長はかなり腹をくくっているようでした。
院長の本音は、二人同時に退職されるとクリニックの運営上は大打撃となるが、
この雰囲気が続く方がさらに困るといった感じです。
院長に次のように強く指導いただくようお願いしました。二人と個別に面談して、
「プライベートまで仲良くしろとは言わないが、個人的な感情を現場に持ち込むな、
医療のプロとしての仕事を遂行するために必要なコミュニケーションは取ること、それがプロだろう!
もし今後現状が改善されない場合は二人とも退職いただくことも考えている!」
この看護師の1名は院長が開院の際に前勤務先病院から連れてきたオープニングメンバーであり、
クリニックの給与、賞与、退職金水準も県内の無床診療所ではトップクラスです。
また、たくさんの患者さんが日々来院され、循環器科としてハイレベルな仕事も出来ている現状がありますので、
二人が反省し、“プロの仕事”に徹してくれることを期待して、かなり厳しく指導したことにより、
その後大きなトラブルとして表面には出なくなった。